囲碁の第7回扇興杯女流最強戦決勝戦が17日、滋賀県東近江市「迎賓館あけくれ」で行われ、牛(にゅう)栄子四段(23)が仲邑菫二段(13)に284手までで白番2目半勝ちし、うれしい初優勝を飾った。
中盤大きなリードを許し、苦しい展開から粘ると、仲邑の失着もあって大逆転で栄冠を手にした。「(途中)一瞬で碁は終わったと思いました。決勝まで来るのは大変だったし、もうちょっと頑張らないとと思って打っていました」。
5年前の女流棋聖戦で初めてタイトルに挑戦した。4年前のこの棋戦でも準優勝。昨年6月の女流立葵杯挑決トーナメント準決勝では仲邑を下したが、決勝で上野愛咲美女流棋聖に敗れた。タイトル争いには絡んでいたが、壁を突破した。まさに「ニューヒロイン」。「優勝は小さいころからの夢でした。本当にかなうと思っていませんでした。うれしく思います」と喜びをかみしめていた。【赤塚辰浩】
◆扇興杯女流最強戦 日本棋院と関西棋院の女流棋士90人が参加する、囲碁の女流棋戦の1つ。2015年(平27)、総合物流企業「センコー」の創業100周年記念事業として創設された。序列は女流本因坊戦、女流名人戦、女流立葵杯、女流棋聖戦に次ぐ。タイトル保持者が挑戦者を迎え撃つ「挑戦手合制」ではなく、前回優勝者も含めて毎年、勝ち抜き戦で行う。予選(前回優勝者と準優勝者、タイトル保持者は免除)を行った後、16人による本戦トーナメントでその年の優勝者が「扇興杯」を名乗る。優勝賞金800万円は女流タイトル戦で最高金額。