将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が22日、大阪市の関西将棋会館で行われた関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式に出席した。王位戦の夕食でお酒を“初体験”したことを告白。囲碁部門で同賞を受賞した井山裕太4冠(名人・本因坊・王座・碁聖=33)からは全8冠制覇へ貴重な助言を受けた。
関西の奥座敷と言われる有馬温泉(神戸市北区)で行われた王位戦7番勝負第3局の熱戦から一夜明け。2年連続2度目の受賞に藤井は「関西の将棋界は自分よりも後にプロ棋士になられた方も増え、年々、競争は激しくなっていると感じている。その中でしっかり活躍できるように精進したい」と飛躍を誓った。
19日に20歳になり、お酒の“初体験”もした。「これまで夕食の食前酒はジュースとかでしたが、今回は食前酒をいただきました」と笑顔で話し、種類について「え~と、梅酒とか果実酒だったと思う」と味覚の記憶をたどった。味については「少量なので、なんか…」と苦笑い。本格的なお酒について「今後、機会があれば試してみようかな」と“抱負”を語った。
表彰式では井山と17年に雑誌の企画で対談して以来、約5年ぶりに対面した。囲碁界で2度の全7冠制覇を達成している井山は「注目されている中、これだけの結果をすでに出されているのは、同じプロとしてすごく刺激になっている」と感嘆した。将棋界の全8冠制覇へ「タイトル戦の勝率がすさまじい。十分、チャンスがあるかなと思う」と太鼓判を押し、「体調面と気持ちの切り替え」を助言した。
囲碁界のレジェンドからの「金言」に藤井は「囲碁界は将棋界以上に若い棋士が台頭していますが、常に第一線で活躍されているのはすばらしいこと。自分もその姿勢を見習っていきたい」と語った。5冠堅持へ、2勝1敗とリードした王位戦7番勝負第4局は8月15日から佐賀県で始まる。【松浦隆司】
○…表彰式にはタイトル4期を誇り、今年4月、現役最年長の74歳で引退した将棋の桐山清澄九段が出席した。特別賞を受賞した桐山は藤井と井山に「規則正しい生活や適度な運動を心掛け、今後も活躍してほしい」とエール。20歳の藤井に「息抜きになるようなことを持っておくといい」とアドバイスすると、藤井は「他の方の対局を見るのは息抜きに近いです」とリラックス法を明かした。