野田佳彦元首相「言葉と言葉。それは1対1の果たし合いの場でした」安倍晋三元首相追悼演説

故安倍晋三元首相への追悼演説が25日、衆院本会議の冒頭で行われ、立憲民主党の野田佳彦元首相が安倍氏を悼んだ。野田氏は2012年の首相時代に安倍氏との党首討論で衆院解散を宣言した。「安倍さん、あなたはいつの時も手ごわい論敵でした。私にとっては敵のような政敵でした。少しでも隙を見せれば、容赦なく斬りつけられる。張り詰めた緊張感。激しくぶつかり合う、言葉と言葉。それは1対1の果たし合いの場でした」と振り返った。

そして「再びこの議場で、あなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負をしたかった」と語り、安倍氏との密談の秘話も披露した。

野田氏は演説後、遺影を手に傍聴した昭恵夫人と国会内で面会し、安倍氏の席に飾られていた白いカーネーションと原稿を手渡した。昭恵夫人は「野田先生にお願いして良かった。主人も喜んでいるでしょう。原稿を仏壇に供えたい」と涙を浮かべたという。

野田氏は17日の故アントニオ猪木さん告別式にも参列するほどプロレス通。17日、自身のブログで安倍氏による長期政権の引き立て役となった自らについて「かませ犬」と表現した。追悼演説の随所に安倍氏にへの心からの敬意と同時に複雑な心境が交錯していた。