築地場外市場で火事、ラーメン店「幸軒」一夜明け振り返る「何も燃えていなくて無事、大丈夫」

「ウチは燃えてませんよ」と幸軒の従業員が何も燃えていない店内を照らしてくれた(撮影・寺沢卓)

東京・築地場外市場で発生した火事から一夜明けた12日、被害にあったラーメン店「幸軒(さいわいけん)」の3代目店主佐藤あや子さんが当時の様子を振り返った。

火事は11日午前2時30分ごろに発生した。中通りに面した夕月ビル(中央区築地4丁目)の配線がショートしたことが原因とみられ、通りに面した乾物店の一部が燃えた。「幸軒が燃えた」との情報も出回ったが、幸軒はビルの奧にあり、何も燃えておらず水道も無事。現在、ガスと電気が切れている状態。

佐藤さんはほぼ毎日夜中2時ごろから名物のシュウマイの仕込みで出勤するが、11日は少し時間を遅らせて作業する予定だった。中通りで近隣の鮭専門店の関係者と立ち話をしていると、乾物店の天井付近から「バチン、バチン」と2回破裂音がして、数分後に「ドカン」という爆発音とともに火の手が上がった。

佐藤さんがすぐ119番通報して、約10分後にポンプ車など約30台が消火活動にあたり、乾物店以外に延焼はしなかった。けが人はなかった。

火事の影響で2階の人気カレー店「東印度カレー商会」も復旧するまで休業しており、不動前店(品川区西五反田)は通常通りに営業している。

佐藤さんは「店は何も燃えていなくて無事。ガスと電気が使えるようになったら、すぐにでも営業再開しますよ。全然、へっちゃら大丈夫ですよ」と力こぶをつくるようなポーズをして笑顔をみせた。

消防庁による検分は11日夕方まで続いたが、12日の築地場外市場は早朝から海外からの旅行客などを含めにぎわっていた。