藤井聡太竜王4連勝で初防衛なるか 1勝の広瀬章人八段が巻き返すか 竜王戦7番勝負第5局開始

第35期竜王戦7番勝負第5局に臨んだ藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)

将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が広瀬章人八段(35)の挑戦を受ける、第35期竜王戦7番勝負第5局が25日に福岡県福津市の宮地嶽(みやじだけ)神社で始まった。シリーズ対戦成績は藤井の3勝1敗。初防衛に王手をかける藤井が4連勝で一気に決めるか。かど番の広瀬が巻き返すか。

午前9時、立会人の中村修九段(60)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の広瀬は一呼吸置き、飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を整えてから飛車先の歩を突き返した。戦型は相掛かり模様に進んだ。

第1局は先手の広瀬が緩急自在の指し回しで快勝した。1勝1敗で迎えた第3局は、広瀬が終盤まで優位に進めたが、藤井が一瞬のスキを突き、逆転勝ちした。第4局は藤井が完勝した。

2人のタイトル戦での対決は初めて。両者の過去の対戦戦績は藤井の9勝2敗。

対局は持ち時間は各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は26日午前9時に再開する。