【W杯】日本敗戦後、渋谷スクランブル交差点「DJポリス」出動し交通整理 大きな騒ぎ起こらず

日本対クロアチア PK戦の末に敗れた森保監督(中央左)は選手に声をかける(撮影・パオロ ヌッチ)

<FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会:日本1(1PK3)1クロアチア>◇決勝トーナメント1回戦◇5日◇アルワクラ・アルジャヌーブ競技場

5日、クロアチアとPK戦の末、敗れた日本代表の試合終了から約5分後、サポーターの聖地、東京・渋谷のスクランブル交差点では「DJポリス」が出動した。「立ち止まらず進んでください」と黄色のテープの内側を左側通行にして横断を促す。青信号が点滅し始めると、「まもなく信号が赤に変わります。これからの無理な横断はご遠慮ください」と呼びかけ、笛を鳴らして早く渡らせようとした。深夜の時間帯で電車はすでにないため、「渋谷駅のシャッターが開くのは午前4時30分からになります」とのアナウンスもした。呼びかけは40分ほどで終わった。

一部のサポーターが健闘をたたえて「ブラボー」と叫んだり、ニッポンコールが起こったりしていた。現実を直視し、「そんなに甘くはないんだ」などと話す集団もあったが、多くの人はおとなしく歩いたり、タクシーを拾って、渋谷の街から離れていった。

警察車両は、試合開始1時間前の午後11時すぎから続々と到着し始めた。「君が代」がスタジアムに流れていた試合開始5分前には、持ち場へと集結していた。試合の後半になると渋谷駅のハチ公前広場、センター街のあちこちで整列したり、巡回するなど、警備や誘導、パトロールにあたっていた。大きな騒ぎは起こらず、すべての車両が午前4時前には撤収した。