【囲碁】14歳桑原樹初段と16歳重川明司初段が23年4月1日プロデビュー

来年4月1日付でデビューする日本棋院東京本院冬季採用棋士の重川明司初段(左)と桑原樹初段(右)

日本棋院東京本院冬季採用棋士として来年4月1日でプロとなる、桑原樹(いつき)初段(14)と重川明司(しげかわ・あかし)初段(16)が7日、東京・市ケ谷の同院で記者会見を行った。

桑原は14勝1敗のトップで合格した。小5でプロ棋士養成機関の院生となった。初戦で敗れて悔し泣きした後、白星を積み重ねた。「(採用されて)うれしかったです。世界で戦える棋士になりたいです」と抱負を語った。

師匠は母で、2000年(平12)に女流本因坊を獲得した桑原陽子六段(48)。5歳で囲碁を覚え、小2の時に関西棋院の洪清泉四段(40)が都内で主宰する道場に通い始め、プロを目指すようになったという。この道場では一力遼棋聖(25)や芝野虎丸名人(23)ら、タイトルホルダーが出ている。福岡航太郎三段(16)や三浦太郎二段(18)といった若手のホープもいる。「福岡先生や三浦先生には追いつきたいです」。

趣味はサッカー。W杯カタール大会の日本戦はすべて見たという。「代表チームでは、三笘薫さんが好きです」と話す。

重川は11勝4敗で2位通過。2歳上の兄佳吾さん(18)とともに院生として受験した。1戦目で兄弟対決で勝ったが、プロになれなかった兄は残念ながら年齢制限のため、院生から退会となってしまった。「自分も今回不合格なら棋士をあきらめるつもりでした。兄の分まで頑張りたいです」。

山下敬吾九段(44)や青木喜久代八段(54)を輩出した囲碁道場「緑星学園」の出身。今年の新人王の酒井佑規三段(18)もいる。「対局中も焦らず冷静にと心掛けています」と話す。バランスタイプで、大好きなバスケットボール漫画「SLUM DUNK(スラムダンク)」の仙道彰にあこがれている。

2人は来年4月から正式にプロとなるが、正月明けからプロの水に早くなれるため、対局が組まれる。偶然にもあこがれの棋士と声をそろえた国民栄誉賞棋士、井山裕太本因坊(33)を目指す第1歩を踏み出す。