東京・明治神宮外苑地区の再開発をめぐり、イチョウ並木の現状での保存などを求める超党派の議員連盟「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」(会長・自民党の船田元衆院議員)の有志国会議員は1月20日、文科省で永岡桂子文科相と面会し、再開発計画の抜本的の見直しを求める決議文を手渡した。
会長の船田氏のほか、自民党の山東昭子前参院議長、社民党の福島瑞穂党首ら与野党6人の国会議員が訪問。終了後、取材に応じた船田氏によると、永岡文科相は、一連の計画を管轄する東京都の問題であることに触れた上で「歴史的、文化的、自然環境から考えてもいい形で保存していくのは重要。関心もって見ていきたい」と話したという。
また、イチョウ並木を現在のまま保全するため、国の「名勝」に指定しようという動きがあることに関しては、関係自治体から申請が出れば、前向きに考えるとの意向が示された。船田氏は「逆に宿題をいただいた。気持ちとしては同じ気持ちだという表現もあり、面会はまずまず良かったと思う半面、課題は多い。議連として、関係各所に直接働きかけをしていきたい」と述べた。今後は再開発計画に反対する市民らの活動と連携しながら「機運を盛り上げていきたい」とも話した。
一方、東京都はこの日、再開発計画の事業者側が作成した環境影響評価(アセスメント)の評価書を告示した。文化財保護に関する活動を行う国際NGO組織「イコモス」の日本国内委員会などは都に対し、都の環境影響評価審議会を継続審議とし、さらに議論をするよう求めていたが、手続きは事実上終了することになり、今後、反発も予想される。
小池百合子都知事はこの日の定例会見で「環境影響評価書については、昨年12月26日の審議会で専門的な立場から指摘された助言を踏まえ、作成されたもの」とした上で「評価書の提出については条例にのっとって厳正に進める」「先人の思いを引き継ぎ、100年先の未来につなげる街づくりに明治神宮の皆さん、事業者の皆さんにはお取り組みいただきたい」と淡々と語った。
今後、都が事業者に対する認可を行えば、工事への着工が可能になる。【中山知子】