第90回の自民党大会が26日、都内のホテルで行われ、昨年の参院選中に銃撃され命を落とした安倍晋三元首相を追悼する演出が至る所に施された。
開会に先立つオープニング映像では、生前の安倍氏の映像が流れた。また、東日本大震災で被災しながらよみがえった「奇跡のピアノ」で、ピアニストの西村由紀江さんが震災チャリティーソングの「花は咲く」を披露。震災への思いを寄せるとともに、安倍氏がピアノで奏でたことでも知られる同曲で、安倍氏を悼む形になった。
岸田文雄首相も、総裁演説の中で「本年と昨年の党大会を比べると、失ったものの大きさを実感せざるをえない」と述べ、安倍氏の銃撃事件発生時を「未曽有の事件が起きた。一報を聞いてヘリで官邸に戻った時のあの気持ちは、今でも忘れることはできない」などと振り返った。
来賓としてあいさつした公明党の山口那津男代表は「安倍首相を失ったことは痛恨の極みだ。生前のご指導に感謝申し上げる」とあらためて追悼。2012年に政権を民主党から取り戻した当時、安倍氏が「自公が政権を失い、国民のみなさまに多大なご迷惑を失望をもたらした。2度とこのようなことを起こしてはならない。そのためにも自民党がしっかりしないといけない」と話したと振り返り、「謙虚な姿勢で真摯(しんし)な政権運営に努めると、お互いに思いを共有した」と訴えた。