ガーシー議員、帰国し「議場での陳謝」表明 期限10分前、参院に文書「陳謝文を朗読致します」

石井準一議院運営委員長(右)にNHK党のガーシー参院議員の渡辺文久秘書から帰国して「議場での陳謝」に応じる文書が手渡された(撮影・大上悟)

昨年7月の初当選から1度も国会に登院せず、「議場での陳謝」の懲罰処分が下されたNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員が27日午前、滞在先の海外から帰国して次回の参院本会議に出席し、「議場での陳謝」に応じることを表明した。

この日、午前10時50分すぎにガーシー氏の渡辺文久秘書が参院議院運営委員会の石井準一委員長に「本会議へ出席し、院議に従い、陳謝文を朗読致します」とする文書を手渡した。

ガーシー氏は22日の参院本会議で出席議員の賛成多数で懲罰処分が可決したが本会議を欠席したため、尾辻秀久参院議長から次回の参院本会議の出席を命じられ、27日午前11時を期限に登院の可否を明らかにするよう文書で通告を受けていた。

ガーシー氏が応じない場合は再度、懲罰委員会に付託され、除名処分の検討に入る見込みだったが、帰国して参院本会議で陳謝を行えば、議員の身分を失う除名は回避できる見通しとなった。