菅直人元首相「何代目を売りにする候補に負けては困る」衆院山口2区補選で平岡秀夫氏を支援表明

衆院山口2区補選で、平岡秀夫氏を全面支援すると表明した立憲民主党の菅直人元首相(撮影・中山知子)

立憲民主党の菅直人元首相は6日、国会内で会見し、野田内閣時代の法相で衆院山口2区補選(11日告示、23日投開票)に無所属で立候補する元衆院議員の平岡秀夫氏(69)を全面支援すると表明した。

同区補選は、岸信夫元防衛相の辞職を受けたもので、岸氏の長男の岸信千世氏(31)が自民党から出馬を予定。山口生まれの菅氏は「山口の選挙区の自民党政治家は2世、3世ばかりと言っても言い過ぎではない。世襲が当たり前で次も世襲では民主主義ではない」と、同県の自民党国会議員で続く世襲政治を批判。信千世氏を念頭に「単に、何代目だということを売りにする候補に負けてもらっては困る」とした上で「今回は、従来とは空気が少し違うと聞いている。世襲政治へのある種の反発は、山口の中でも強まってきていると聞いている」と訴えた。

平岡氏とは旧民主党時代からともに活動した縁もあり「世襲王国で立ち上がってくれた勇気に応える形で、応援したい」と述べた。3週間前に転倒して肩の骨にヒビが入り、左手を包帯でつる痛々しい姿で出席した菅氏は「体調の件はあるが、できるだけの応援をしたい」と意欲を示した。鳩山由紀夫元首相の応援も予定しているという。

平岡氏は衆院議員時代の地盤が山口2区で、当選5回を重ねた。2012年衆院選で岸信夫氏に敗れ落選した後は政界を離れ、弁護士として活動してきた。当初は立民に推薦を求めたものの地元がまとまらず、幅広い支援を得るために無所属での出馬になったという。

同席した立民の近藤昭一衆院議員は「山口2区は、民主党が政権を失ってからより(野党に)厳しい選挙地域になった。平岡さんは政治活動から身を引いており厳しい選挙になるが、日本の今後にとっても重要な選挙だ」と述べ、篠原孝衆院議員は「69歳でまだ元気だ。全力をあげて、自主的に応援したい」と述べた。

山口2区補選は、共産党が当初擁立を予定していた候補を取り下げ、野党系候補は平岡氏に一本化された。現時点では、岸氏と平岡氏の一騎打ちとなる見通しだ。【中山知子】