立民・原口一博氏「ようやくがんが消えた」国会質問で報告 4月に悪性リンパ種闘病を公表

立憲民主党・原口一博衆院議員(10年9月撮影)

悪性リンパ腫と診断されて治療を受けていることを今年4月に公表していた、立憲民主党の原口一博衆院議員は12日、衆院決算行政監視委員会で質問に立った際、「ようやくがんが消えた」と、体調に関する経緯を明かした。原口氏は4月22日夜に投稿したツイッターの音声配信で、今年1月末にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と分かり、投薬治療を続けていることなどを明かしていた。

岸田文雄首相も出席して行われた質疑で、原口氏は質問に入る前に「体調に異変を感じ、1月に悪性リンパ腫が分かりました。5カ月たち、ようやくがんが消えた。与野党の皆さんから温かいご支援をたまわり、全国の皆さまにもご支援をたまわった」と報告した。

「(外見の)姿、形は変わっていますが、今は髪の毛がはえてきているところです。人は、人によって生かされるとつくづく思います。その恩返しと思って、総理に質問をさせていただきます」と、時折声を詰まらせながら、支援への謝意を表明した。

原口氏は「質問に手加減することはできない」と言って、岸田政権でさまざまな問題が発覚しているマイナンバーカードについて「1回、立ち止まりませんか。システムや、ひも付けをたくさん行うというそもそもの考え方に間違いがある。考え直してほしい」と指摘。岸田政権の外交・安全保障政策についても、首相の考えをただした。

岸田首相は、原口氏の質問を受けて答弁に入る前に「委員が勇気をもって病とたたかっておられることは、多くの方に勇気や希望を与える。心から敬意を申し上げます」と、原口氏を激励した。