立民・徳永久志衆院議員に議員辞職を勧告 岡田幹事長「責任は重い」除名含め厳しい処分か

立憲民主党の岡田克也幹事長(2023年4月撮影)

立憲民主党の泉健太代表は30日、会見で27日に離党届を提出した徳永久志衆院議員(比例近畿)について「議席は返上していただかなければいけない。個人でいただいた票があるけれども小選挙区で勝てず、近畿の比例の1議席を与えられて議会活動してきている」と議員辞職を勧告した。

27日に徳永氏から離党届を受け取った岡田克也幹事長は受理せず、7月4日の常任幹事会で対応を決定する。岡田氏は徳永氏が比例選出で県連代表や近畿ブロック常任幹事の党要職にあることを踏まえ、「責任は重い」と批判。除名を含めた厳しい処分が下される可能性は高い。

徳永氏は28日の会見で離党理由について、前国会終盤で岸田内閣に対する不信任決議案を提出したことなど党運営への違和感を訴え、次期衆院選は無所属で出馬する意向を示した。

立民は9日に元拉致問題担当相の松原仁衆院議員が離党届を提出するなど、6月に2人の現職衆院議員が離党届を提出した。党内には「離党ドミノ」を懸念する声が広がるが、泉氏は「(離党)理由が大きく異なっているので連動性があるものではない」との認識を示した。