三浦瑠麗氏の夫が初公判で無罪主張 4億2000万円着服の疑いで業務上横領罪問われ

国際政治学者三浦瑠麗氏(42)の夫で、4億2000万円を着服したとして業務上横領罪に問われた、太陽光発電事業など再生可能エネルギーに関する投資などを手がける「トライベイキャピタル」(東京都千代田区)の元代表取締役・三浦清志被告の初公判が14日、東京地裁(坂田威一郎裁判官)で開かれた。三浦被告は「私は無罪です」と主張した。

三浦被告は白のシャツに黒のスラックス姿で出廷。裁判官から職業を問われ「会社の役員をしております」と答えた。起訴内容について聞かれ、送金行為に関しては認めたものの「私は無罪です」と述べた。「弁護士の先生が準備をしていると思うので、回答は差し控える」と重ねた。

起訴状によると、19年10月4日~同月24日の間、3回にわたり、トライベイ社の債務弁済などに使う目的で、三浦被告が職務執行者として預金の管理などの業務全般を統括していた会社から計4億2000万円を、部下にインターネットを介するなどしてトライベイ社に送金させたとしている。

検察側は冒頭陳述で、弁済などに充てる資金がなく、無断で資金を移動させたと指摘した。

弁護側は「トライベイ社への送金は開発契約に基づいた報酬の支払いとして行ったもので、業務上横領罪は成立しない」と主張した。