日本大は8日、アメリカンフットボール部の寮で覚醒剤と乾燥大麻を所持した疑いで3年生部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕された事件について、都内の本部で林真理子理事長(69)らが会見した。
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林氏は会見冒頭「学生の逮捕は大変遺憾」と謝罪。酒井健夫学長、沢田康広副学長と頭を下げた。家宅捜索前日の2日に「違法なものは見つかっていない」などと発言。混乱の一因をつくった。「言葉足らずだった」と反省を口にした。
会見では、先月6日に寮で大麻のようなものが発見された後、18日に警視庁に報告するまでの「空白の12日」に質問が集中。沢田氏は「大学は捜査機関ではなく教育機関。まずは学生に反省を求め自首させたいと考えた」と説明。「明らかに大麻と分かるようなものではなく、違法薬物という確証はなかった」と述べた。警視庁提出まで自身が保管したという。林氏は「(12日後の報告と)聞いてびっくりしたが、副学長は学生に自首させようという気持ちだった」とかばった。
新事実も分かった。昨年10月末の保護者会で、学生寮での大麻に関する情報が提供され、11月下旬には部員が「大麻のようなものを吸った」と自己申告していた。大学側は、警察から大麻と確認できず、立証困難と回答があったと主張。厳重注意にとどめたという。
一方、警視庁幹部は8日、同庁として「立証困難」とは伝えていないと、大学側の主張の事実関係を否定した。日大OBの警察官への個人的な相談だったとしている。自己申告した部員と、逮捕された北畠容疑者が同一人物かどうか、沢田氏は捜査中を理由に明言を避けた。「去年対応していればという声も」の指摘を「それは分かりません」と突っぱねた。
会見に部長や監督は同席せず、部員が無期限活動停止処分となる中で処分がないことへの疑問が相次いだ。「学生ファースト」を訴えた酒井氏に、日大新聞の学生が大学のイメージ低下を指摘する場面もあった。【中山知子】