「ロシアによるウクライナ侵攻は言語道断の行い」終戦の日の全国戦没者追悼式で遺族代表が訴える

終戦から78年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で行われた。

岸田文雄首相は式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。いまだ争いが絶えない世界にあって、我が国は積極的平和主義の旗のもと、国際社会と手を携え、世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組んでまいります」と述べた。昨年同様、アジア諸国への加害責任には触れなかった。

正午の時報に合わせた1分間の黙とうの後、天皇陛下がお言葉を述べられた。陛下は「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立ち、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民とともに心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられた。

遺族代表で、父親が中国で戦死した横田輝雄さん(83)は追悼の辞で「今般のロシアによるウクライナへの侵攻は、言語道断の行い」と指摘。「現地の惨状を目の当たりにするにつけ、かつての戦争を思い出さずにはいられない。我が国が平和の実現に向けて果たすべき役割は決して小さくありません」と訴えた。

衆議院を代表し追悼の辞を読む予定だった細田博之衆院議長は体調不良で欠席し、海江田万里副議長が代読した。細田氏は7月、熱中症の症状で病院に搬送されている。また、台風7号による交通機関への影響などで10府県の遺族が式を欠席した。