渋谷区長「ハロウィーン目的で渋谷周辺には来ないで」コロナ禍明け危惧 6万人超の可能性も

日本外国特派員協会で記者意見を開いた渋谷区の長谷部健区長(撮影・沢田直人)

東京都渋谷区の長谷部健区長(51)が5日、都内の日本外国特派員協会で会見を行い、仮装した若者など、多くの人が集まる10月末のハロウィーン期間に「ハロウィーン目的で渋谷周辺には来ないで欲しい」と訴えた。

昨年まで区は「マナーとモラルを守って楽しんで欲しい」と呼び掛けていたが、長谷部氏は「今年は『渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません』ということを世界に明確に伝えたい」と強調。区がハロウィーン期間に「街に来ないで」と呼び掛けるのは初めてという。また、長谷部氏は駅周辺で路上飲酒が常態化していることに振れた。区では10月27日~31日の午後6時~翌日午前5時までの間、渋谷駅周辺の路上での飲酒を禁止している。

渋谷区では新型コロナウイルスが5月に5類に引き下げられて以降、外国人などの観光客が増加。長谷部氏によると、ハロウィーン当日の来訪数は、新型コロナ禍前の19年がピークで約4万人が集まった。しかし、今年は19年と同等かそれ以上の6万人に上る人が集まる可能性があるという。長谷部氏は22年に韓国・ソウル市の繁華街、梨泰院(イテウォン)地区で、150人以上の若者が死傷した雑踏事故に言及。道幅が狭い渋谷センター街で「同様の事故が起きるかもしれない」「安全と安心を第一に考えていきたい」と述べた。

ハロウィーンの期間の渋谷には例年、若者や外国人観光客が多く訪れ、けんかやすり、痴漢行為が横行する。18年には軽トラックが横倒しにされる事件も起きていた。