「秋田県民」というワードが3日、インターネットのトレンドワードで一時、1位となった。
秋田県の佐竹敬久知事が10月の講演で「貧乏くさい」などと酷評し、その後謝罪に追い込まれた、愛媛県の特産品でソウルフードの「じゃこ天」。佐竹知事の謝罪後、じゃこ天の売り上げが増え、特に秋田県民からの注文が多く「爆買い」する人もいることなどが報じられたことを受けたもの。SNS上では「秋田県民男前すぎる」「秋田県民あったかすぎるって」「知事の失言に端を発した愛媛県民と秋田県民の温かい交流、とてもすてき!」などのコメントが寄せられた。
じゃこ天などを製造する「安岡蒲鉾(かまぼこ)」(愛媛県宇和島市)は、佐竹知事の謝罪後の先月26日、X(旧ツイッター)に「じゃこ天は愛媛県の特産品。新鮮な小魚を骨と皮ごとすり身にして揚げたねり製品で、歴史と文化が詰まった一品です。愛媛のじゃこ天を次の世代に引き継ぐことはわたくしたちの使命です」と投稿。「じゃこ天を食べたとき、『#じゃこ天食べよう』をつけてSNSに投稿して応援してください。食べよう。じゃこ天」と呼びかけた。
翌27日には、秋田をはじめ全国から応援のメールや注文が多数届いているとして「大変嬉しく思います」と投稿。きりたんぽとじゃこ天の写真も並べて投稿するなど、佐竹知事のじゃこ天発言騒動が愛媛、秋田両県に交流を生む流れになった。
一方、同店は今月2日、「"じゃこ天"の検索予測に『貧乏くさい』が出るのは悲しい。1枚のじゃこ天が出来るまでには、多くの物語と愛が込められています」とも訴えている。
今回の事態を受けて、秋田県と四国4県が今月15日、東京都内で合同の物産展を開催することが決まった。佐竹知事も参加する意向だという。安岡蒲鉾は2日、Xに、当日が「かまぼこの日」であることに触れ「有楽町で逢いましょう」のフレーズを、開催場所の写真とともに投稿した。当初はネガティブな空気から始まった、じゃこ天をめぐる秋田、愛媛両県の交流。15日の「生交流」は注目を集めそうだ。
佐竹知事は10月23日の講演で、四国地方の料理に触れた際「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」「酒もうまくない」などと発言。同25日に謝罪した。