大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は19日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」に出演した。建設費の上振れに批判が出ている大阪・関西万博の中でも、「無駄遣い」の声があるモニュメント「万博リング」建設の是非が話題になった際、その必要性を強調した。
「万博リング」は巨大な木造の大屋根で、350億円の建設費が予定されている。橋下氏は大阪市長時代の2014年、万博の誘致を表明した立場。
橋下氏は「当初は、シンボルやモニュメントは、なしと。その後、専門家を交えて議論をした時、こういうシンボル的なものが必要なのではないかという議論になり、こういう形になった」「確かに350億円はすごいお金で予算のチェックはしなければなりません。チェックした上で350億円になっている」と経緯を説明した。
「無駄だという方の感覚を否定はしない」とした上で「だれかの懐に消えていくなら無駄ですが、木材費として森林業のほうにお金が材料費として流れていくし、建設事業者のほうの工賃にも回る。いま政治家たちが、財政出動で経済対策をしろと(言っている)。本当に好例、最適例なんです」と理解を求めた。
「投資と考えるか無駄なお金と考えるのか。350億円を含めて(費用の見積もりが)2800億くらいのお金で、経済効果としてで3兆円出るという計算式で出ている。無駄と考えるのか経済対策と考えるのかで考え方がぜんぜん違う」とも指摘した。
その上で、万博リングの建設手法について「清水寺と同じで、くぎを使わない」と述べ、リングの一部分の映像を見ながら「清水寺1つ分はこれくらいで高さも同じくらい」と説明しながら「そんなに清水寺を作らなくてもいいじゃないかという意見もあるかもわからないけど…」と述べた。
番組の松山俊行キャスターは、FNN世論調査で万博に関して「費用を削減して開催」との声が6割近かったことを紹介しながら「(当初予定の)倍近くかかる予算はやっぱり削減したほうがいいのではないかという意見もある」と指摘。一方、梅津弥英子アナウンサーは「今の(橋下氏の)説明を聞いたら納得される方もいるのかなと…」と口にした。
橋下氏が「巨大な清水寺の舞台に上がってみませんか」と水を向けると、梅津アナは「私は個人的には行ってみたいなと思いましたが、これを無駄ととらえるか。皆さんはどうでしょう」とコメントした。