上川陽子外相また大人の対応 麻生太郎氏に「なぜ抗議しない」と問われ「世の中にはさまざまな意見」

上川陽子外相(2023年2月1日撮影)

上川陽子外相は2日、参院本会議で行われた代表質問で、自民党の麻生太郎副総裁が先月28日に講演した際、「おばさん」など自身の年齢や容姿に言及したことについて「なぜ抗議しないのか」と問われたが、直接答えなかった。

「世の中にはさまざまなご意見や考え方があるということは承知をしています」とした上で「使命感をもって一意専心、(日本人初の国連難民高等弁務官を務めた)緒方貞子さんのように脇目も振らず、着実に努力を重ねていく考えであります」と訴えた。

立憲民主党の田島麻衣子議員の質問に答えた。

田島氏は「大臣は日本外交のトップとして、ジェンダー主流化や女性平和安全保障(WPS)を推進する立場にある」とした上で、自身がかつて勤務した国際機関では「職場では容姿や年齢に関するコメントはタブー。そうしたコメントを耳にしたことは一切ない」と指摘。「大臣は(麻生氏から)おばさんと年齢をやゆするような発言や、容姿をやゆするかような発言を公の場でされたことをどのように感じているか」「(会見で)『ありがたく受け止める』と返されたが、同調圧力の強い日本社会では、同じ境遇にある女性たちも大臣と同じ対応をしなければならないと感じてしまうリスクはないのか」「なぜ抗議をしないのか」と、次々指摘した。

これに対し上川氏は「私は初当選以来、信念に基づいて政治家としての職責を果たすという活動にまい進してきた。WPSという新しい動きを主流化すべく、根付かせるための仕事に全力を注いでいる」と述べた上で「世の中には、さまざまなご意見や考え方があるということは承知しているが、使命感をもって一意専心、緒方貞子さんのように、脇目も振らず着実に努力を重ねていく考えです」と述べ「田島議員、ぜひWPSいっしょに頑張りましょう」と、逆に協力を呼びかけた。

上川氏は、麻生氏が講演で、自身の手腕を高く評価しながらも「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」などと発言したことについて、同30日の会見で受け止めを問われ「さまざまなご意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている」と、回答するにとどめたた。

この日も、会見と同様の発言をした形だが、上川氏の対応には「大人の対応」「抗議すべき」と、賛否両論の指摘が出ている。