東京都の小池百合子知事は20日に開会した2024年の第1回都議会で施政方針演説を行い、客が店の従業員らに理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント(カスハラ)」を防止するための条例制定に向けて、検討を進めることを明らかにした。条例が制定されれば全国初となる。
小池氏は「カスタマーハラスメントが、都内企業においても深刻化しています。昨年から専門家などによる検討を行い、東京ならではのルール作りが強く求められています」と述べ「現場においてよりどころをもって対応できるよう、独自に条例化の検討を進めます」と語った。
本会議後、報道陣の取材には「これまで有識者の方にご意見を伺い、条例を設けた方がいいのではないかというご意見をいただいている」とした上で「どこの分野でも人が足りない中で、いろんな対応を迫られるというのがいろんな分野であり、1つの例になるかと思う。中身はこれから詰めてまいります」と述べた。
都議会への提出時期については「早期になることを期待している。まずはご議論をいただいている」と、早い時期を目指す考えを明かした。
「カスハラ」は客が従業員に暴言を吐いたり、土下座など理不尽な対応を強要するといった迷惑行為。従業員側が心身に受けるダメージが大きく、社会問題になっている。東京都は昨年10月、有識者などからなる検討会議を設置して、議論を進めてきた。条例に罰則はもうけない方針。