「106億円を熔(と)かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(59)が12日、自身のYouTubeを更新。銀行詐欺容疑で米連邦地検から訴追されたドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平氏(39)がスポーツ賭博で約1億8300万ドル(約275億円)負けていたとの報道に、「私の負けは多分、1兆円は超えているでしょう」と武勇伝を明かした。
井川氏は大王製紙の会長時代、マカオやシンガポールでのバカラ賭博にのめり込んだ。毎週金曜日の夜行便に乗り、「土曜の朝7時半から日曜の夜8時まで、1トリップ(旅行)でざっくり40時間やった」生活を続けたという。「レートが上がったのは最後の2年半くらいですが、1つの張り(勝負)にシンガポール・ドルで最大50万ドルを賭けられる。当時のレートで日本円だと約3000万円。こういう性格なので、ほぼMAX賭けていました」と、豪快な遊びっぷりを明かした。
さらに「1時間で40ゲームくらいに賭ける。それだけで12億円が動く。1トリップで(賭け金は)約500億円じゃないですか」。1年52週、さらに夏休みと冬休みのそれぞれ1週間分をカウントすると、「1兆円は軽く超えているはず」と胸を張った。
一方で、「1兆円負けたが、それより少し少なく勝って」と、勝ち分も単純計算で9900億円以上あったことになる。「差し引きは106億8000万円という話です」と笑みを浮かべながら、ギャンブラー時代の日々を懐かしんだ。
井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」が累計15万部のベストセラーになり、現在は登録人数22万人超のユーチューバーとしても活動している。