玉川徹氏「バレロ氏は解雇じゃないの?」水原一平容疑者めぐる大谷翔平の代理人の対応に疑問

23年12月14日、大谷翔平(中央)のドジャース入団会見に出席した水原一平元通訳(右)。左は代理人のネズ・バレロ氏(撮影・菅敏)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は15日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳で、銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者(39)の問題をめぐり、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏の対応に疑問を示した。

11日(現地時間)、米カリフォルニア州の司法省が水原容疑者の訴追を会見で発表。捜査結果を発表したマーティン・エストラーダ検事は、同容疑者が大谷の銀行口座に不正にアクセスし、合計1600万ドル(約24億円)以上を不正違法賭博の胴元に送金していたと指摘した。借金の返済に充てたとみられている。

水原容疑者が大谷にとって単なる通訳ではなく、公私にわたって支える存在となってしまっていたことが、今回の問題の一因とみられている。また番組では、代理人のバレロ氏は大谷と直接話すことはなく、水原容疑者を通して大谷にメッセージを伝えたとされることや、通常から日本語を話す従業員を雇っていなかったことなどを紹介した。

玉川氏は「代理人が機能していない。(大谷は)英語を話せない状態でアメリカに行き、多くのお金を稼ぐ選手であるということはその時点で確定している。そういう時、代理人は法的な問題が起きた時にどうするかという配慮が(渡米から)6、7年たっても、そういう体制が構築できていなかった」と指摘。「大谷選手が水原容疑者を信用するのはあると思うが、代理人が、(もし)通訳が悪意を持っている(可能性を)考えていなかったとしたら、代理人の役割を果たせていなかったのではないか」とも述べた。

これに、国際弁護士の吉田大弁護士は「通常、代理人は、球団との交渉窓口に限定されていることが多い。大谷選手を個人的に守る弁護士が別にいた方がよかった。自分の役割はここで、ここは君のために用意した方がいいよというのを、だれかが言った方が良かった」と解説。玉川氏は「24億円の詐取という状態を考えると(体制は)間違いだったと大谷さんも感じているのではないか」と指摘した。

その上で、これまでの水原容疑者と大谷の関係を念頭に「水原さんが代理人みたい。おかしい。あくまで通訳で、法的には代理人じゃないのに」と述べた上で「バレロ氏は相当、大谷さんからお金(報酬)をもらっているんですよね。それくらいもらっているのに、代理人なのに大谷さんと直接コミュニケーションを取っていないのは、何やっているの?」「バレロ氏は続くんですかね。解雇じゃないんですかね」と、私見を口にした。吉田弁護士は「契約内容にもよると思うが、バレロ氏の役割は、厳しく検証されるべきだと思う」と応じた。