水原一平被告「無罪主張」には別の理由も?「司法側がひょっとすると…」吉田大弁護士が推測

水原一平被告(2023年12月撮影)

在米17年の国際弁護士、吉田大氏は15日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の銀行口座から不正に送金し、銀行詐欺罪などで訴追された元通訳の水原一平被告(39)が14日(日本時間15日)にロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、有罪を認めているにもかかわらず形式的に「無罪」を主張した背景や戦略を分析した。

水原被告はすでに、罪を認める司法取引に応じているが、吉田氏は「裁判官には2種類のタイプがいる。保安裁判官は事務手続きを主にやるが、その上に連邦裁判官がいて既に(今回の裁判で)任命されているが、今回はあくまでも出廷したのは保安判事の前なので、事務手続き的なことが多く、やることは限られている。あくまでも後日、連邦裁判官のもとで(有罪に)切り替えるというふうに(水原被告の弁護側が)言っており。今日のステップはあくまで形式的なところがポイント」と説明。手続き的には問題ないことを指摘した。

一方で、吉田氏は、水原被告サイドが応じた司法取引の内容に言及。「(水原被告が応じた)司法取引というのは、今の段階ではあくまでも、司法当局と水原氏の私的な同意。これから正式に効力を持つには、連邦判事の前で(司法取引の)合意書を出す必要がある」と述べた。

その上で、この日水原被告が法廷で形式的に「Not Guitly(無罪)」を主張したことについて「異例の『有罪ではない』とした理由のひとつの可能性について、フリードマン弁護士としては、司法側がひょっとすると司法取引の同意内容を破棄して、別途来る、という可能性の危険性を警戒している」と、単なる形式的な部分だけではない可能性を推測。「よって(水原被告側は)同意書を正式に裁判所が認めるまでは、有罪を認めない。ただ、そのステージに行けば有罪を認めますと今回、あらためて言っている。(弁護側が)司法取引の合意書の拘束力(が生じるの)を待っている可能性はあると思います」とも分析した。

次回の審理は6月14日(同15日)が予定され、その後新たな期日が設定され、数カ月以内に判決が言い渡される見通し。吉田氏は「次回は連邦判事が出てきて、その場では司法取引の合意書も吟味される。ここで(有罪を)認める答弁をする可能性が高いかもしれない」とも述べた。