都知事選出馬石丸伸二氏とは…「恥を知れ」発言・地方紙記者とバトル「切り抜き動画」で全国区に

石丸伸二氏のXから

広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が17日、広島市内で記者会見し、7月7日投開票の東京都知事選に立候補すると正式表明した。

石丸氏の知名度を飛躍的に高めたのが、SNSの非公式「切り抜き動画」の存在だった。議会の様子や地元紙とのやりとりなどがネット上で拡散。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが注目を集めていた。

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安芸高田市は約2万6000人の人口だが、ユーチューブの「広島県安芸高田市公式チャンネル」の登録者数はその約10倍となる約26・4万人。チャンネル内では「切り抜き・まとめ動画の編集について」と補足し「概要欄に切り抜き元の動画へのリンクとなるURLを記載」などと、一定の条件で拡散を許容し、議会の公開を徹底した。

過去の動画では、市議会で居眠りする議員に対して、当時39歳の石丸氏が「居眠りをする。一般質問をしない。説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ!恥を!」と声を荒らげ、数秒の間の後に「と、いう声があがってもおかしくないと思います。どうか、恥だと思って下さい」と冷静なトーンに戻す、絶妙な話術を披露するシーンも登場する。市長答弁中に寝息が聞こえてきた際は「眠たくならないような、答弁をしなくてはならないといけないな」と笑顔で語る場面も「切り抜き動画」で広まった。

市長会見では地元紙の記者と丁々発止のやりとりを繰り広げる一幕も。「事実と違ったらすぐ言えと言ったからすぐ言います」と記者の質問を遮り、自説を展開。その記者から「今、私がしゃべってますので」と言われても、石丸氏は「違いますと言ってるので止めてください」「調べてから言ってください」「質問を整理してから聞いてください」などと反論し、激しいやりとりが繰り広げられた。また、「無印良品」を市内の道の駅に出店する計画や予算を巡っても、市議会との対立が話題となっていた。

石丸氏は任期満了に伴う7月の市長選には不出馬の意向を示していた。前日にはX(旧ツイッター)で「#東京都知事選 に出ることにしました。東京を変えて、日本を変えてみたいと思います。一極集中から多極分散へ。これしか東京と地方が発展する道はないと考えています」と出馬意向を示していた。

石丸氏は広島・安芸高田市生まれ。京大卒業後、メガバンク勤務を経て、2020年の市長選で初当選。20年8月、買収事件で公選法違反に問われ実刑判決を受けた河井克行元法相から現金を受け取ったことを認めた前市長の辞職に伴う市長選だった。