京都・祇園の名所、八坂神社は25日、公式サイトで、国宝でもある本殿の鈴の緒を、午後5時から翌朝6時まで上げる対応を取ることを明らかにした。担当者が26日、日刊スポーツの取材に応じ「夜間は職員の目が届かず、警備上、参拝者の安全を確保するため」と理由を説明した。
八坂神社の鈴の緒を巡っては、SNS上で、観光客とみられる外国人の団体が、鈴の緒をたたきつけていたと訴える投稿が拡散されていた。動画には夜の八坂神社で、撮影者から注意を受けたとみられる当該グループの外国人男性が「うるせえな、お前。マジでうるせえ」などと反論する様子が映されていた。
八坂神社の担当者は動画について「神社として把握はしておりますけども、事実確認は取れていないです」とした。その上で、ここ数年で、参拝客が鈴の緒を激しく揺らし、鈴に傷ができるなどの被害が増えていたという。担当者は「日中は職員が参拝客に注意することもありました。夜間は警備上、行き届かない。丁寧な参拝を心掛けていただきたいです」と呼びかけた。鈴の緒を上げる対応の期限については未定とした。外国人観光客の参拝者も増加傾向にあるという。
八坂神社は公式サイトでは「御本殿鈴の緒について」と題した文面をアップ。「参拝者皆様の安全を考慮し、御本殿の鈴の緒を17時頃~翌6時頃まで上げております。その時間帯において通常のお参りはできますが、鈴を鳴らしてのお参りはできませんのでご了承の程宜しくお願い申し上げます」と記述した。
八坂神社は794年の平安京遷都以前からの歴史を誇る京都有数の観光名所で、全国に約2300カ所の「八坂神社」の総本社でもある。本殿は20年に国宝に指定され、重要文化財に指定されている建造物も多数。年中行事の中でも、7月に行われる「祇園祭」が特に有名で「京都祇園祭の山鉾行事」として、16年に「ユネスコ世界無形文化遺産」に登録されている。