千葉・南房総市の道の駅「『三芳村』鄙の里(ひなのさと)」のX(旧ツイッター)が30日、更新され、法改正で漬物の衛生基準が変更されることにより、商品を36年間収めてきた作り手らが販売を終了する報告とともに「残念」という思いと感謝の言葉がつづられた。
同Xでは「残念なお知らせ」と題して「ニュースでもご存じな方が多いと思いますが、食品衛生法の改正により明後日6月1日より漬物製造業の営業許可を取得していない方々の漬物の販売が終了となります」と報告。「土のめぐみ館でも佐野さんはじめ多くの生産者が明日で販売終了となります」とし、「ご不便をお掛けしますがよろしくお願いします」とつづられた。
また、村おこしグループによる名産「みよし漬け」について「漬物製造業の営業許可を取得してません」と販売休止となっている現状を報告しながら「違う形でも良いのてみよし漬けを残す方向で動いています」と、苦悩の様子も。「明日で販売終了する佐野さんのきゅうりの漬物を食べてしみじみ とってもおいしい お疲れさまでした」とつづられた。
店長名義のブログ投稿も紹介。「食品衛生法の改正により6月1日より漬物製造業の営業許可を取得していない方々の販売が終了となります。土のめぐみ館にも自宅で作った梅干しや漬物を販売してくれた生産者がいましたが、高齢化もあり営業許可を取らないで漬物販売を終了する方が多数いらっしゃいます。今まで多くの方に三芳のかーちゃんの作る漬物を食べてくれてありがとうございました。これからご不便をお掛けしますが、営業許可を取られて続ける方もいらっしゃいますので引き続きご利用いただければ幸いです」と状況を説明した。また前述の生産者に呼びかける形で「一番漬物を作ってくれた佐野さんも5月一杯で漬物販売終了いたします。佐野さん36年間漬物を毎日作り続けてくれてありがとうございました。言葉にすると簡単になってしまいますがこんなに長く続けることは並大抵なことではないと思います。感謝です。佐野さん身体を大事にしてね」と思いがつづられた。
6月からの法改正では、漬物の販売に保健所の営業許可が必要となり、衛生基準が厳しくなることから、衛生設備に投資する体力を持たない事業者や、小規模、高齢の作り手の漬物、梅干しなどが危機にひんしていると伝えられている。法改正のきっかけは、12年8月に北海道・札幌市で発生した、食品会社製造の白菜の浅漬による食中毒事件で、患者数169人、死者8人の惨事となった。
これまでに漫画家の倉田真由美氏(52)も「大昔から巷で売買され数多の家庭の食卓を彩ってきた歴史があるのに、今になって『おばあちゃんの漬け物』が禁止される理由が本気で分からない。なんでいい物の方が駆逐されるんだ」と疑問を投げかけるなど、賛否が上がっている。