11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領が13日夕(日本時間14日朝)に東部ペンシルベニア州バトラーで開催した集会で、演説中に銃撃事件が起きた。トランプ氏は壇上から緊急退避し、命に別条はない。SNSで当時の状況について「右耳の上部を撃たれた」などと報告した。同州地方検事は、銃撃したと思われる人物と、少なくとも参加者1人の計2人が死亡したと発表したという。ほかにも参加者2人が重傷を負ったとの情報もある。
CNNテレビなど米メディアによると、トランプ氏の演説中、複数回の発砲音が鳴った。トランプ氏は右耳を手で押さえるようにしながら身を伏せ、壇上の足元に設置されていたボードに隠れるようにした。すぐに複数の大統領警護隊(シークレットサービス)が駆けつけ、トランプ氏をガードしながら壇上から降ろしたが、その際には、再び立ち上がって右の拳を突き上げるようなポーズをみせた。映像では、右耳のあたりから流血していたように見えた。すぐに車両に乗せられ、会場を脱出した。
その後、トランプ氏の広報担当は「彼は大丈夫だ。地元の医療施設で検査を受けている」との声明を出した。シークレットサービスも、トランプ氏が無事で、安全に保護していると説明した。現場には連邦捜査局(FBI)も急行し、捜査を始めている。
トランプ氏はSNSで事件について声明を出し、「右耳の上部を銃弾で撃たれた。ヒューという音と銃声が聞こえ、弾丸が皮膚を突き破るのを感じたので、何かおかしいと分かった。大量の出血があった」などと状況を報告した。捜査当局は現時点で、犯人について「集会の外の高い場所から複数発砲したが、シークレットサービスが無力化した」などと説明している。複数の報道によると、使用された銃は「AR型」とみられ、米国内での多くの乱射事件で使用されてきたタイプのライフルの可能性がある。
発生時、現場では、多くの聴衆も悲鳴をあげながら、遮蔽物に身を隠したり、逃げ出したりしたという。同州は、大統領選の激戦州の1つ。