藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・王座・王将・棋聖=22)にタイトル戦初登場の増田康宏八段(27)が挑戦する、将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第2局が22日、金沢市「北國新聞会館」で行われた。
午前9時から始まった対局は角換わりを拒否して雁木(がんぎ)模様とし、前例のない力戦に持ち込んだ後手の藤井が、難解な混戦から終盤正着を連発して140手で連勝。防衛まであと1勝となる、タイトル戦通算99勝目を挙げた。第3局(3月2日、新潟市「新潟グランドホテル」)で勝てば3期目の獲得を果たすとともに、タイトル獲得通算27期として谷川浩司17世名人(62)に並んで将棋界5位タイとなる。
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敗れた増田が見せ場を作った。自陣で遊んでいた4筋の飛車を5筋に回すと、次に5筋の金を4筋に回して藤井玉を狙う。起死回生の一手に見えた。「先手4七金と寄った手が感触が良かった。形勢自体は良くなかった」。続けて、「後手7三馬と引かれて、明快な決め手が分からなかった」と振り返った。
最後まで抵抗したが、藤井に決め手を許して投了した。「勝てなかったのは、力不足だと感じました」。第3局の前の今月27日、増田は名人挑戦権を争うトップ棋士10人総当たりのA級順位戦最終9回戦の一斉対局(静岡市)がある。こちらは現在、5勝3敗。同星の永瀬拓矢九段と対戦する。永瀬に勝ち、6勝2敗で単独トップの佐藤天彦九段が佐々木勇気八段に敗れると、プレーオフになる。弾みをつけたい。
A級最終戦に続き、棋王戦第3局が来週に控えている。「後手番ですけど、何か作戦を用意して臨みたいと思います」。まだ、あきらめていない。