将棋の藤井聡太名人(22)が27日、静岡市で行われた第83期A級順位戦最終9回戦一斉対局の大盤解説会に参加した。同市内の「浮月楼」では、藤井への挑戦権を争い、在籍するトップ棋士10人が戦っている最中だった。
午後3時すぎ、それぞれの対局が中盤にさしかかっている場面で登場すると、的確に対局(いずれも上が先手)の現状を説明した。
◆千田翔太八段対豊島将之九段 先手は1筋で取った位を主張しておだやかな展開にしたい。後手は早繰り銀で積極的に攻める姿勢。お互いに主張を作っています
◆中村太地八段対稲葉陽八段 後手がうまく急所を消して、攻めづらい形にしています。右の桂を使うか銀を使うか、時間を使うところです
◆佐藤天彦九段対佐々木勇気八段 先手は銀得。後手はどういう形で代償を求めるのか。先手の馬を使いづらい形にして、駒の効率で勝負しようという形です
◆増田康宏八段対永瀬拓矢九段 先手は陣形が安定するまで手数がかかります。後手は駒が前に出て方針がわかりやすい状況
などと、盤面と指し手を見ながら解説していた。