藤井聡太名人「次の指し手を当たるより難しい」A級順位戦最終一斉対局の大盤解説で返し技披露

藤井聡太名人(2025年1月撮影)

将棋の藤井聡太名人(22)が27日、静岡市で行われた第83期A級順位戦最終9回戦一斉対局の大盤解説会に参加した。同市内の「浮月楼」では、藤井への挑戦権を争い、在籍するトップ棋士10人が戦っている最中だった。

聞き手の佐々木海法女流初段からの素朴な質問に藤井がフリーズした。豊島将之九段と対局していた千田翔太八段が、相手の熟慮中に何かを口に入れたシーンがスクリーンに大写しになった時だった。「何を食べているんですかねぇ」との問いかけに、「次の指し手を当てるよりも難しいです」と切り返し、ファンを爆笑させた。

指し手を考えてあぐらをかいていた豊島は正座となった。これを見ながら、「指すかもしれません。指がすごく動いています」と話した。あぐらから正座は指すという意思表示をする棋士が多いとしながらも、「私の場合、もう一度確認する。意外と考えるかもしれません。あぐらで指すことはないです」と、対局時の棋士の行動を語った。

また、佐々木に「棋譜用紙はよく見ますか」と問われると、「見ます。たぶん多数派です」と応じた。棋譜には両対局者の指し手と、それに使った時間が記されている。「対局が長いので、確認することでリズムを作ります。自分の消費時間を見て、時間の使い方も見ます。相手の消費時間も棋譜用紙で確認します」と、盤外戦術も披露した。

タイトル戦で藤井はよく記録係に、「この1手に何分使っていますか」と尋ねている音声を拾われている。「相手の消費時間を(記録係に)聞いている人は見たことがないので」とも話していた。