「自公にも『凍結』の声いっぱい」野田元首相が石破首相に「高額療養費」引き上げ再考を直訴

立憲民主党代表の野田佳彦元首相は28日の衆院予算委員会で、「高額療養費制度」の利用者負担上限の引き上げをめぐる政府の対応を「違和感がある」として、石破茂首相を批判した。石破首相は、この日の野田氏とのやりとりの中で、制度の見直しは予定通り実施すると述べた上で、2026年度以降については再検討する考えを示した。

2025年度予算案の修正案で、高額療養費の自己負担引き上げ一時凍結のために200億円を計上している立憲民主党。野田氏は「(政府は)後から気付いていろいろ手直しをしてきた。手直しをしたということ自体、(議論が)生煮えだったということ。生煮えで人命にかかわることの制度をスタートさせては絶対にいけない」と、政府の引き上げ方針を強く批判した。その上で「1年間、しっかり議論してスタートするべきだ。患者団体に説明して合意を得た上で進めるべき。少なくとも8月からの引き上げを強引に進めることには、強い違和感があるし、やるべきではない」と訴えた

その上で「こんなことは言いたくないんですが、私は街頭に立つが、(高額療養費制度に対する)現役世代の女性の反応は、ものすごくありますよ。その危機感をもってもらわないといけない」と述べ「8月から上げるんでしょ? 7月の(参院選の)争点にしようとは思っていないので、ぜひこの国会で200億円の修正をやりましょう」と訴えた。

石破首相は「思いはいっしょです。いかにして若い女性の方々が、高額医療でも安心して受けられるためにどうするか、一生懸命考えてきた」としながらも「そこに至るまでに、(引き上げの背景にある)10年間の物価動向の部分だけは改定をさせていただきたい。いかにして、そういうご不安をお持ちの方に応えることができるか、政府をあげて考えていく」と、質問とはかみ合わない答弁を口にした。

野田氏は「自民党、公明党でももう凍結した方がいいという方は非常にいっぱいいる。私は、一部の役所に動かされない方がいいと思っている。政治決断を求めたい」と、首相の決断をあらためて求めた。