大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は2日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演し、2月28日(日本時間3月1日)にホワイトハウスで行われた米ウクライナ首脳会談が、前代未聞のののしり合いで決裂したことをめぐり「こういう激しいやりとりが、本気の外交だと思います」と述べた。
ホワイトハウスの大統領執務室で行われた会談は、冒頭の約50分が報道陣に公開される異例の対応に。ゼレンスキー氏が、ウクライナに侵攻するロシアの対応を激しく非難し、会談に同席していたバンス副大統領に、米国のロシアに対する外交姿勢をめぐり「米国が求めているのはどんな外交なのか。あなたはどんな意味で言っているのか」と疑問を示したことで、米国側が態度を硬化させた。トランプ氏は「あなたの態度は、米国に対して非常に失礼だ。米国はウクライナに多大な支援をしているじゃないか」「あなたはまったく感謝をしていない」などと、ゼレンスキー氏をののしる展開となり、会談後に予定されていた共同記者会見などの関連行事は、すべて中止となった。
番組では冒頭で、今回の首脳会談の話題を報じた。橋下氏は「こういう激しいやりとりが、これが本気の外交だと思いますよ。だいたい普通の外交は、きれいにおさめる。日米首脳会談もそうだったと思うんですけれど、これくらい本気の外交をメディアの前で、カメラの前で見せてくれたことを、ぼくは評価しています」と指摘。本来は非公開で行われる首脳会談の模様がほぼ公開されたことに関して、評価を口にした。
これに対し、キャスターを務めるフジテレビ政治部長兼解説委員の松山俊行氏は「途中でバンス副大統領が『もうこの辺でカメラは…』と言った時、『これは全部アメリカに見せるんだ』とトランプ大統領が言っていた。まさにそういう意図もあったと思います」と明かし、今後の展開については「ロシアとウクライナ双方同意のもとでの停戦は、かなり遠のいたということはいえると思う。一方で、ロシア寄りの解決という意味では若干、それが早まってくる可能性はある」と分析した。
これを受け、橋下氏は「でも、圧倒的な勝利を軍事的におさめることができないなら、政治的な解決しかないわけで」と指摘。「これからヨーロッパ、日本もそうですけれど、西側諸国が『ウクライナと共にある』『ウクライナを支える』と言うんだったら、本気でロシアと闘うのか、というところをちゃんと覚悟を持った上で言わないと、ものすごく無責任なことになる」とも述べ、今後西側諸国が迫られる対応の難しさにも触れた。