元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が5日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)に出演。兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)がこの日、パワハラなどの疑惑を挙げた文書に「一定の事実が確認された」とする調査報告書を議会に提出。採決の結果、了承されたことを受け、改めて斎藤氏の責任を問うた。
報告書は、告発文書の疑惑7項目のうち5項目で一定の事実を認定。文書は公益通報者保護法の外部通報に当たる可能性が高いとし、県が公益通報と扱わずに告発者を処分するなどした対応は「通報者がつぶされる事例として受け止められかねない」とした。
斎藤氏の職員への叱責(しっせき)は「パワハラと言っても過言ではない不適切なものだった」と指摘。「過度な精神的負担になっていたと考えられる」とした。
この動きを受け、橋下氏は「少数意見かもしれませんが」と前置きした上で、県政の混乱を止めるためには「知事は辞職、議会はもう1回不信任案を突きつけるべきだ」と主張。再び選挙が行われることになったとしても「僕は民主主義のコストだと思う」との考えを示した。
ただ、斎藤氏は議会後「一つの見解が示されたのは受け止める必要があるが、誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書が作成されたことについて県の対応は適切だったと考える」と記者団に述べている。
橋下氏は「斎藤さんのあの態度からすれば、『問題なかった』と言い続けるだろう」。議会が再度、不信任案を提出することにも「ないですね。へっぴり腰だから」と指摘し、近く第三者委員会の報告書も提出されるが、次回の県議選までこのまま県政が続いていくと予測した。
橋下氏は告発文書について「パワハラ、おねだりは地上波はやりすぎ」と報道にくぎを刺しつつ、「告発文書に正しいこともあった。県政もただされた部分もあった」と評価した。
兵庫県政の混乱が収まらない理由を「根源中の根源は斎藤さんの『うそ八百発言、事実無根発言』。あれをやらずに、ちゃんと第三者に告発文を渡して『これ調べてね』とやれば、今回の百条委員会と同じような結論が出て、それを受けて、『しっかり直していきます』で終わった」と斎藤氏の初動を批判。
続けて「うそ八百、事実無根と言って、告発文書の作成者を探していった。そこからすべてが大混乱になってきたんだから、斎藤さんは知事として全責任を取るべき」と厳しく追及した。
文書は昨年3月に県西播磨県民局長だった男性が作り、関係者に配布した。把握した斎藤氏は「うそ八百」「公務員失格」だと記者会見で非難し、疑惑を否定してきた。