連合・芳野会長、異例出席の自民党大会で選択的夫婦別姓制度「今国会で創設を」と訴える

連合の芳野友子会長(2025年2月11日撮影)

連合の芳野友子会長は9日、東京都内で開かれた第92回自民党大会に来賓として出席し、自民党内で意見が割れている選択的夫婦別姓制度の今の通常国会での実現を、強く求めた。

連合会長の自民党大会出席は異例で、20年ぶり。芳野氏は「連合会長が御党の党大会に参加することで、内外からさまざまな意見が出ていることは承知の上で、参加させていただきました」とした上で「働く者を代表して率直にお話をさせていただくので、お聞き苦しい点があると思いますがご容赦いただきたい」として、春闘とジェンダー平等の2点に言及した際、「選択的夫婦別氏制度の導入です」と言及した。

芳野氏は「婚姻を機に姓を変更するのは圧倒的に女性。希望する人が別氏を選択する制度で、強制する制度ではないし、夫婦同氏を望む人を排除する制度でもない」とした上で、最新の連合調査で「婚姻時にいずれか一方が必ず名字を改めないといけないことは、婚姻の妨げになるか」との質問に対し、「妨げになる」と答えた割合が最も多かったのが「20代の男性だった」と訴えた。

「理由としては、女性ばかりが変えないといけないのは理不尽だと思うから、キャリアの中断が発生するからというものだった。もちろん、妨げにならない、どちらとも言えないという意見もあるが、婚姻件数や出生数も最低を記録している状況にあって、やれることは何でもやるという姿勢を、政権与党のみなさま示していただくことが、次世代を担う方々の希望になるのではないか」と、呼びかけた。

「会場には、圧倒的に多くの男性がいらっしゃる。ご自身が姓を変更することや、旧姓の通称使用ということを自分ごととして想像いただき、ぜひ、今どきの国会で創設を実現していただきたい」と訴えた。

芳野氏はまた「国民政党として、地域のさまざまな声を政策に反映されてこられているはずなので、多くの国民や企業が今より豊かさを感じられるよう、お力をお貸しいただきつつ、与党としてこの国を支えている大多数の労働者の生活も支えなければならないという責任を果たしていただくことを、期待しています」とも訴えた。