「石破おろしは起きない」田崎史郎氏が自民党内の厳しい声を一蹴 その背景を持論分析

石破茂首相(2025年撮影)

政治ジャーナリストの田崎史郎氏は17日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、新人議員への1人10万円商品券配布問題でピンチに立たされている石破茂首相の今後の進退に関して「ぼくは『石破おろし』は起きないと思う」と述べ、今回の問題で退陣に追い込まれる可能性は低いとの認識を示した。

番組では、今年は各党が重視する東京都議選と参院選が同じ年に行われる12年に1度の年であることを紹介した。都議選の結果は参院選に連動するケースが多いが、都議会自民党でも裏金問題が起きていることから、国民感覚からかけ離れた額の商品券配布問題が、都議選、ひいては参院選にもたらす影響の大きさを懸念する声は自民党内で実際に出ている。

番組ではまた、今回の問題で内閣支持率の低下につながれば、石破首相のもとで参院選は戦えないという声が大勢になるのではないか、とするベテラン議員のコメントも伝えた。

今回の商品券問題が都議選や参院選にもたらす影響を問われた田崎氏は「今回の都議選は(自民党に)極めて厳しい。都議会でも政治とカネの問題が起きている。厳しい結果が出た時、参院選に響いてしまうんじゃないかという懸念」とした上で「多少、救いになるのは(2つの選挙の期間が)1カ月近くあく。その間に空気を変えられるチャンスがないか、ということ」と述べた。

MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「石破さんでは戦えないのではないか、というふうに言っている声については」と問われると、「こういう声は確かにありますが、僕は石破おろしは起きないんじゃないかと思う」と分析した。

「いま(自民党は)少数与党。自民党総裁に選ばれたからといってその方が(野党が多数の衆院の)首相指名選挙で、新首相になれるかは分からない。なれなかったら、自民党は権力を失う。石破さんなら権力を維持し続けることができる」と指摘した。その上で「新総裁に、極めて右寄りの人が選ばれたとすると、その方に野党が協力するのか。(自民党新総裁が)極めて右寄りの人の場合、野党は結束する可能性がある。そうした場合、自民党は政権を失っちゃう」とも述べた。

田崎氏は「石破政権の強みは、結局少数与党であること。けっこう強みになっている。逆に」と述べ、石破政権の奇妙なバランスの権力状況についても言及した。