ジャーナリスト池上彰氏は17日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、石破茂首相が新人議員との懇談会に際し1人10万円の商品券を配布していた問題をめぐり、一部で「歴代首相の慣例」との声が出ていることについて、見解を示した。
「慣例」の指摘は、自民党の舞立昇治参院議員が16日の地元会合で「歴代首相が慣例として普通にやっていたこと」と発言したことで、波紋を広げている。
MCの大下容子アナウンサーに見解を問われた池上氏は、「石破さんは、ご自身で自分はケチだといわれているということだが、慣れないことをすると、こういうことになるのかなと思いますけどね」と指摘。石破首相が国会答弁での釈明で「私は総裁になる前から『じつにケチだね』と言われている」と、人付き合いの悪さに触れていたことを念頭に、今回の商品券配布は「慣れないこと」だったのではないかとの認識を示した。
大下アナに「永田町では、このような『おみやげ文化』が昔からあるのではないかという声がある。池上さんは、見たり聞いたりしたことは」と問われると「実際に見たことはないが聞いたことはいくらでもあります」と明かした。
「商品券ではなく、本当に、10万円ではなく100万円の束で、ということは、昔はごく当たり前だったので」と証言した。
「現金で?新人議員に?」と問われると「そうですね」と応じ「自民では、昔でいうと当たり前のことだったなと。でも、時代が変わっているんだよと。あるいは、政治資金規正法も厳しくなったんだよという認識がないと、こんなことになっているのかな、という気がしますけれどね」とも口にした。
石破首相はこの日の参院予算委員会で法的な問題はないとした上で、「社会通念上、世の中の方々の感覚と乖離(かいり)した部分が大きかったということは痛切に思っている。大変申し訳ございません」と、あらためて陳謝している。