石破首相、杉田水脈氏の発言「強烈な違和感。賛成し得ず」も参院選公認 野党に“矛盾”突かれる

石破茂首相は21日の参院予算委員会で、自民党が今夏の参院選比例代表に公認候補として擁立を決めた杉田水脈元衆院議員(57)のこれまでの発言について指摘され、「強烈な違和感を持っている」と述べた。

立憲民主党の杉尾秀哉議員の質問に答えた。

杉尾氏は、今月9日に開かれた自民党大会で、石破首相が壇上で杉田氏を公認候補として紹介した際、拍手をしている様子の写真を「満面の笑みで拍手している」としてフリップで紹介。首相が自席から反論すると「これは満面の笑みですよ」と言い放ち、「杉田氏には1560万円の裏金問題もあり、政倫審も出ておらず説明責任を果たしたとは到底言えない。公認には強い批判があるが、自民党総裁として認めている。どういう判断で公認を認めたのか」とただした。

石破首相は「顔の大半が手で隠れている。これをもってして満面の笑みとはなかなか言いがたい」と不満を示しつつ、公認した過程について「本人の申請のもと、審査をへて党の選挙対策本部で決定した。公認権者は私なので最終的には私の判断した」「その人の主義信条、党の理解を総合的判断して決める。選挙対策本部で公認が望ましいということを求めるものが私のところに上がってきて、私が判断したと言うことです」と、形式的には自身の判断だとあらためて認めた。

これに杉尾氏は「杉田氏はひどい差別発言を続け、裏金問題も(政倫審で)説明していない。(首相の)自分の判断であるなら、差別的な言動を許すことにほかならない」と指摘。「自民党はこうした差別を許す政党なのか? 一切の差別を許さないのが自民党ではないのか」と、首相の言動の「矛盾点」を突いた。

すると、石破首相は「自民党はいかなる不当な差別を許しません」と、語気を強めて反論。その上で「今、ご指摘のようなことは、私としてはとても賛成し得ない。彼女の発言はね。男女平等は反道徳の妄想であるとか、女性はいくらでもうそをつけるとかいう発言には、強烈な違和感を持っております」と、過去の杉田氏の発言を批判的に論じた。

さらに「いやしくも自民党として、あらゆる差別を許しませんと言っている自民党として、国民のみなさま方に公認(への判断)をお願いするわけですから、そこは候補者として言動にはきちんと責任をもって、心がけてもらいたい」と、杉田氏に注文をつけた。その後も「わが党はそのような不当な差別を許す党ではございません」と、繰り返し主張した。

杉尾氏は「言ってることと、やっていることが違う、と申し上げたい」と、石破首相の答弁を皮肉るように指摘した。