元テレビ朝日社員の玉川徹氏は26日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、国会提出をめぐり混乱が続く年金制度改革法案をめぐり、基本の議論は政治家に任せられないと、強い不信感を示した。
「戦前の『総力戦研究所』みたいなものをつくり知恵を出し合い、考えないといけない局面」として「政治家は無知なんだから、知恵を持っている人に知恵をだしてもらってそれをベースに議論をしたほうがいい」などと持論を語った。
年金改革法案をめぐっては重要法案にもかかわらず自民党内の意見集約が難航し、国会への提出が遅れ、野党側は批判を務めている。自民党内では、国民の生活に直結する年金に関する法案の参院選前の国会提出に慎重な声もあり、提出時期は見通せていない。
番組では、年金制度改革法案や今後の年金制度の見通しについて、専門家をまじえパネル解説した。玉川氏は「人口減少社会はものすごく大きなテーマ。そこにどうやってこの国の社会を適合させていくかという危機感と準備がまったく足りていない」と苦言。「人口が減っていくことを前提にどうするかを、国じゅうの知恵を集めてやらないといけない局面。戦前の『総力戦研究所』みたいなものでもつくって、あらゆる省や産業界も含め、知恵を出し合い、国の形を人口減少にどういうふうに適合させるかということを考えないと行けない局面だ」と訴えた。
一方、水曜コメンテーターの「リディラバ」代表、安部俊樹氏は「制度設計の話は現役世代から見たら、ほぼ国家的詐欺でしかないという感じでしかない」とした上で「上の世代の政治家と議論をすると『大丈夫だから』と言われる。大丈夫、オッケーですと言っていたら、後輩は問題提起がしにくい」「自民党や他の党もそうだが、5、6回生ですらあまり年金の話を議論してきた経験を持っていないのでは。年金の議論に若手は慣れていないのではないか」と懸念を表明。将来を担う世代の国会議員でも年金問題に精通した議員は少ないのではないか、との認識を示した。
これに玉川氏は「だから『総力戦研究所』みたいなものが必要。多くの議員はそんなことで当選してきていない」と応じ「政治家は無知だと思った方がいいです。自分たちが。我々も含めて無知なんだから、知恵を持っている人に知恵を出してもらい、それをベースに議論をしましょうと。はじめから『うちの党はこうします』というのは、正しいとは思えない。だって無知なんだから」と繰り返した。
その後も「知恵を持っている人にある種、託す。原発事故の時に事故調査委員会をつくったように、国会に有識者が集まり、知恵を持った人に語ってもらって、それをベースにその先を議員がやる形ではないと。そうじゃなければ、あなたたちのことは信用していないから。そもそも」と、厳しいコメントを続けた。