一力遼本因坊(きせい ・名人・天元=27)への挑戦権を争う、囲碁の第80期本因坊戦挑戦者決定戦準決勝、上野愛咲美女流立葵杯(23)対孫■(そん・まこと)七段(29)戦が3日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で行われた。対局は234手までで孫が黒(先手)番中押し勝ち。自身初の挑戦者決定戦進出を果たした。上野の女流棋士として初めての挑決進出はならなかった。
敗れた上野は終局後、「工夫して打てたが、寄せ合いで最後に手が見えなかった」と残念がった。「ハンマー」と異名を取る強烈な一撃を秘めるが、対局では鳴りを潜めたままだった。
今回は幸運もあって、女流棋士として初めて挑戦者決定戦でベスト4まで勝ち上がった。「着実に1歩ずつですけど力をつけていると思います。まだ、(多くの男性棋士と比べて)地力の差は感じるが、運が良ければ今後チャンスは何回かありそうな気がする」。時折笑顔を見せて手応えを感じた様子だった。
※■は吉を二つ横に並べる