「きょうは鉄腕アトムの誕生日です」。7日の参院決算委員会で、立憲民主党の古賀之士議員(65)は、トランプ米大統領が表明し、世界中を混乱させている「トランプ関税」への日本の対応について同世代の石破茂首相(68)に質問した際、国民的人気漫画の記念日に触れながら、日本が今後果たすべき役割の認識をただした。
「鉄腕アトム」が月刊誌『少年』で連載が始まったのが、1952年(昭27)4月7日で、そのことからこの日が「鉄腕アトムの誕生日」といわれている。日本が24%を課された相互関税など一連のトランプ関税について質問した古賀氏は、持ち時間の終盤に「くしくもきょう4月7日は、総理と私は世代が一緒でございますが、鉄腕アトムの誕生日です。設定では今日で22歳の誕生日を迎える。ロボットなので、そういうことになるのかなと思います」と指摘。日本のアニメや漫画などに通じた石破首相だが、これを聞いた時は、自席で目を丸くして驚いた様子をみせた。
古賀氏は「21世紀に夢をはせた昭和の、私たちが少年時代だった時のような21世紀が今、日本や世界で現実に実現しているだろうか」とした上で「総理には日本のリーダーとして、世界を引っ張るリーダーとして、米国との交渉の糸口を、G7やWTO(の会合)でやっていく覚悟はあるのかうかがいたい」と問うた。
石破首相は「22ですか…。そ、そうなんだ」と、珍しく言いよどみつつ「(古賀氏と)同じ昭和30年前半の生まれであります。鉄腕アトムは、ロボットの悲しみみたいなものを現した(作品の)回も何度もあったと思いますが、これから先考えていかねばならないこと…。ずいぶん(作者の)手塚治虫さんは示唆的であったなあと、今、思ったところです」としみじみ口にした。
その上で「21世紀の世界で日本が何を果たすべきか。アメリカは本当にともすれば、内にこもりがちなところもある。そこを日本がどのように話しながら、ともに世界のために役割を果たすか。ヨーロッパやASEAN、アフリカ諸国の理解も必要だと思っているが、21世紀にどういう世界を目指すかという認識を、できるだけ共有するように日本として果たして参りたいと思っている」と述べた。
その上で「日本は何を目指すのかということ。フェアな国、正義の国、独りよがりにならないように、世界に広める役割を果たせたらいいなと思っています」と述べた。