トランプ大統領 関税めぐり「ボウリングの球テスト」主張は「もうデタラメな話」自動車評論家が指摘

トランプ大統領(2025年4月撮影)

自動車評論家の国沢光宏氏が26日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分)に出演。日本の自動車産業をめぐる、トランプ米大統領の批判について、誤りと思う点などをを指摘した。

トランプ大統領は、米国製の車が売れない理由に日本の「非関税障壁」を挙げ、自身のSNSで、その一例として「日本のボウリングの球によるテスト」と投稿。ボウリングの球を6メートルの高さからボンネットに落とし、少しでもへこんだら不合格になるとして、「我々はとんでもない扱いを受けている」などと主張している。

国沢氏は、こういったトランプ大統領の主張に「笑っちゃうことばかりで、1つも合っていないんですよ。(主張の)どれかが合っているんだったらまだ分かるんですけど、1つも合っていなくて」と指摘。「これを日本の代表が行って、『はい』って聞いていること自体が、自動車業界的にはまったく考えられない」と話す。

トランプ大統領は過去にも同様の主張をして、後に周囲が訂正していたということがあり「(今回は)止められないということが、アメリカの中でも相当深刻なのかな」とも推察した。

ちなみに、トランプ大統領の言う「ボンネットの試験」とは、歩行者がぶつかった際に、歩行者の頭部を保護するためにボンネットが曲がるようになっているかを確かめる「歩行者頭部保護試験」を指していると指摘。「曲がったほうがいいんですよ。なのに『曲がったらダメだ』って言っているじゃないですか。もうデタラメな話で、どうしたのって…」と苦笑した。

日本の車の安全基準は、59カ国と1地域が加入する1958年協定を採用。一方の米国には「FMVSS」という連邦政府の安全基準があり「アメリカの車のほうが安全基準は厳しいんです。日本とかヨーロッパって小さい車もあるじゃないですか。だから割とゆるいんです」などと説明。

日本車を米国に輸出する際にはFMVSSに合わせている一方、米国車は少量輸入であればFMVSS規格のまま日本で登録可能だといい「非関税障壁はないに等しい」として、国沢氏は「そういうのを、なんで(日本側が)言われて、『はい』って…」と再び苦笑。お笑い芸人ほんこん(61)も「日本も、なんでこういうのを説明せえへんのかな」と同調した。