元テレビ朝日社員の玉川徹氏は1日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、コメの価格高騰を受けて政府が放出した備蓄米が一向に消費者の手元に届いていない現状をめぐり、政府が「やる気がないだけなんですよ」と指摘した。その上で、緊急時の備蓄米放出に関する法整備など、早急な対応を取る必要性を政府に求めた。
番組では、折からの価格高騰を受けて関東で「コメ泥棒」が相次いでいることを伝えた。農水省は4月30日、3月17日から4月13日までの4週間で卸売業者から小売店や外食事業者などに届いた備蓄米の量を、4179トンと発表。政府は今年3月に計2回、政府備蓄米を計21万2000トン放出しており、これまでの放出量の2%足らず(1・97%)。3月30日時点の数字は0・3%で、依然流通量が広がっていないことが露呈した。番組は、流通が進まない原因として「通常の取引とはやはり違うということ」「政府備蓄米の売り渡しという新しい取引を実現させていくのに調整の時間がかかったのだろう」とする農水省担当者のコメントも紹介。備蓄米の入札制度を現状から変えられないのかとの問いに、同省側が、基本方針を変更する場合は議論や手続きに時間がかかるなどとして、入札ではなく金額を決めて卸売業者や小売りに備蓄米を販売することには慎重な立場を示していることも報じた。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「緊急事態で、何かやりようがないのかなと。回答は『時間がかかる』『原則は入札と決まっている』と。原則はそうなんでしょうが、どうなんだろうという…」と問いかけられた玉川氏は「時間がかかるということを正当化しているだけですよね。変えられないんじゃない。変えないんですよ」と指摘。「もし変えたいなら、今は通常国会中なので、法律を変えればいい。緊急時の備蓄米の放出に関しては、法律で、政府で一定の価格をとって放出できるというふうにすればいい。緊急で、という話なら2週間あれば通ると思う。それで緊急執行すればいいんで、やる気がないだけなんですよ。やる気がないだけなんですよ」と、有事での政府の対応に強い疑問を示した。
「例えば、何かがあった時、衆議院を解散していた時に任期を延ばせないから。憲法を変えて任期を延ばせみたいな話をしているけれど、国会をやっていても緊急に何もできないという話。だから、できるのをやらないだけの問題だと、僕は思う」と、緊急時の衆議院議員の任期延長を認める憲法改正論議にも言及しながら指摘した。
また「去年の段階で備蓄米を放出しておけばよかった、みたいなことを言っていたけれど、去年やってもものすごい時間がかかったということ。もし、これから備蓄米の放出があり得るということで何かがネックになっているなら、国の財産を売り渡すときは入札でと、今の法律では定められているなら、そういう法律を変えておかないといけないんじゃないですか? 今ちょうど国会をやっているんで」と、現在の通常国会での早急な対応が求められるとの認識も示した。
その上で「ぼくが聞いた話では、今年も夏は暑いという予想で、去年よりもコメがとれないがある。同じことが起きる可能性がないとは言い切れない。機動的に(備蓄米を)出せるような状態を今、備えておかないといけないのではないか」とも指摘した。