大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は4日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に大阪の自宅からリモート出演し、立憲民主党が4月30日、選択的夫婦別姓の導入に向けた民法改正案を衆議院に提出したことをめぐり、同制度への持論とともに立民案への提言を口にした。
立民案では、夫婦は婚姻時に同姓か別姓かを選ぶことができるとし、別姓を選択した夫婦の子どもの姓は婚姻時に決定し、きょうだいの姓を統一するとしている。1996年に、法相の諮問機関である法制審議会が答申した案を踏まえた内容。立民は与野党に協力を呼びかけて今国会での成立を目指しているが、日本維新の会と国民民主党が独自法案の提出を表明するなど各党の立場には隔たりがある。自民党は意見集約が遅れており状況は不透明だ。
今週注目したニュースとして、この法案を取り上げた橋下氏は「ぼくは元々、選択的夫婦別姓制度は賛成なんですけれど」とした上で「立憲民主党が今苦しんでいるのは、戸籍法のところ。この問題は、戸籍の表記をどうするかという問題なんです」と指摘した。
「いろんな考え方はあるんですが、戸籍は公称制度、社会の実態をそのまま公に称するのが公称制度ですが、明治時代から昭和にかけて家族の姿が変わり、戸籍の表記が大きく変わった。昭和から令和に至って共働き夫婦が増え、それぞれの名前でやっていこうという通称使用が増えた」と、時代とともに対応が変化していることに言及。「そもそも今、通称使用の家族は、通称を名乗る親と子供の呼ばれ方は、ばらばらというのが社会の実態。それをそのまま戸籍に反映しましょうよというのが本来のあり方なのに、どうも戸籍の表記の所で何かもめてしまっている」とも指摘した。
橋下氏はその上で「立憲民主党は素直に、共働きで、どこかの家に入るという感覚のない夫婦があるのなら、(その夫婦は)自分の戸籍のままで結婚する。行き着くところ、今で言うところの『事実婚』を、法的な結婚にしましょうみたいなことを、僕は認めていっていいと思う」と訴えた。
「戸籍上、だれの家に入る、ではなく、自分の戸籍のまま法的に結婚する。子供はそれぞれの戸籍に両方とも、名前を入れたらいいんです。いろんな知恵でやっていけばいいんですが、今の戸籍の表記だけに、ものすごい、こだわり続けている政治行政が、大混乱を生んでいるのではないか」とした上で「立憲民主党は、新しい戸籍の仕組み、ないしは、事実婚に法的効力を与えるアプローチも模索してもらいたいですね」とも、提言した。
橋下氏の指摘に、キャスターを務めるフジテレビ松山俊行解説委員は「立憲の案の中にも、今後必要であれば、戸籍法の改正などの措置も講じるという文言もある。(戸籍法については)1つの検討課題として入っているということだと思います」と解説した。
橋下氏は、腰痛の悪化でこの日は自宅からのリモート出演。腰の具合を尋ねられると「ちょっと先週、ちょっと痛みがぶり返してしまったんですが、徐々に徐々に今、回復しています。今日はすみません。自宅からということで」と説明。「松葉づえもなくなり、自力歩行できるようになりましたので、ご心配おかけしました」と回復をアピールした。「口だけはよく動くんですよ」と訴えると、キャスターの2人から「前からですけど」(松山氏)「知っています!」(梅津弥英子アナウンサー)と、ツッコまれていた。