国民・玉木雄一郎代表「戦力になる議員経験者」元議員4人の参院選擁立理由説明、くぎ刺す場面も

東京都内で街頭演説する国民民主党の玉木雄一郎代表(撮影・中山知子)

国民民主党の玉木雄一郎代表は14日夜、東京都内で取材に応じ、今夏の参院選比例代表に元国会議員4人の擁立を決めた理由について「わが党にとって戦力になる議員経験者ということで、公認を決めた」と述べた。「衆議院(の候補)には新人が多かったが、参議院は、議員としての経験を生かす人材も必要」とも説明した。

同党は14日、日本維新の会に所属していた足立康史元衆院議員(59)、2021年衆院選に立候補せず弁護士として活動してきた山尾志桜里元衆院議員(50=菅野姓から変更)、昨年の衆院選東京15区に無所属で出馬し、僅差で敗れた須藤元気元参院議員(47)、みんなの党や自民党に所属した薬師寺道代元参院議員(61)の比例代表への擁立を発表した。

玉木氏は「他党にいた方や、過去の言動に対して心配される党員、サポーター、有権者の方がいることも承知しているが、党がこれから大きくなっていく過程では多様なバックグラウンドの方を受け入れる必要がある」と主張。党は、比例代表の候補者について「党として合意した事項に反する行動はとらない」などと記された「確認書」の提出を公認の条件としており、「党が大切にする価値や政策に合意いただけるのであれば幅広く受け入れ、党が目指した社会の実現に力を貸してほしい」と訴えた。

衆院議員時代、過激な発言が問題となったこともある足立氏について「心配する向きがあったことは事実」と認めつつ「確認書もいただいた。対決より解決、決まったことには従うという組織文化には従うと確認した。能力を生かしてほしい」と述べた。労働組合を批判した経緯があり、「連合の理解は得られるのか」と問われると「決まったら組織人として振る舞う。そこに合意いただいた。心配はないと思う」「政党として決めることで、連合はじめ支援団体がだめだというような性質の話ではない」と主張した。

須藤氏についても「過去の原発やワクチンについての発言への懸念は重々承知しているが、科学と事実に基づいた政策を進めるという考えに同意し、確認書にもサインすることを確認できた。知名度も生かして頑張っていただきたい」と述べた。

山尾氏については「20年9月に15人で(現在の国民民主を)立ち上げた時のメンバーで、わが党の憲法についての論点整理をまとめ、現在の党の政策の骨格をつくりあげた大切なメンバーの1人」と説明。薬師寺氏については「弱い方の立場に立った政策を進めていける」と述べた。

玉木氏は「これからもいろいろな考えや思いはあっていいと思う。全員が全く同じ考えだと党の多様性が失われる」としながらも「大切なのは、決めたら従うこと。決まったのに外に向いてパフォーマンスのように発言するのは、組織人としてはあり得ない」と、くぎを刺す場面もあった。候補者の擁立作業は、今後も続ける考えを示した。