国民民主党が、今夏の参院選比例代表に擁立した山尾志桜里元衆院議員(50=菅野姓から変更)は17日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、約4年ぶりに再び国政を目指す理由など、立候補の背景について説明した動画を投稿した。
自身の立ち位置を「憲法改正論者であると同時に、選択的夫婦別姓論者。右のパッケージにも左のパッケージにもなかなか当てはまりませんが、安全保障と人権保障はどちらも重要」とした上で「日本は強くて豊かな国であると同時に、国民に対して温かいやさしさを持った国であってほしい。だから憲法改正も選択的夫婦別姓も必要。国を守り、国民を守る。普通の中道感覚の受け皿として働いていきたい。その立ち位置は、綱領にある国民民主党の立場とぴったり一致するはずです」と訴えた。
「(党の)綱領には『穏健保守からリベラルまでを包摂する改革中道政党』とある。国民民主党の即戦力として社会に貢献できるよう頑張ります」とも主張した。
山尾氏は2021年衆院選に立候補せず、この間は弁護士として活動。対中外交政策に関する議連の日本事務局を務めたり、大学院で国際法を研究し今春に修了したとも明かした。「これまでのルールが通用しない国際社会で、日本は、自分の国は自分で守るという、自立した国へ進化しないといけない。激変する国際環境を前にその思いを強めた」とした上で「自分の国は自分で守るという当たり前を、政策で実行できる政党を考えた時、国民民主党だった。給料が上がる経済にリーチした国民民主党で、自分の国は自分で守るという政策実現に全力で取り組みたい」と訴えた。
重点政策の1つに憲法改正を挙げたほか、皇位継承の議論にも言及した。山尾氏は15日のXに、安定的な皇位継承をめぐり、母方のみが天皇の血筋を引く「女系天皇」の可能性を排除せず検討することを提言した読売新聞報道に反応し、「女系天皇の議論を避けつつ、女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っています」と投稿したが、党の姿勢との違いが指摘され始めている。
動画では「議員としてのキャリアを通じて、皇位継承問題に取り組んできた。今、まさに大事な局面を迎えている」とした上で、「国民統合の象徴である天皇の地位は、国民の自然な感覚に沿って安定的に引き継がれていくことがとても大切です。そのための議論に貢献していきたい」と述べるにとどめている。
一方で、エネルギー政策は「以前の自分から変化した」と明かし「日本がどうやって国際競争力を高めていくのか、環境問題を考えた時の脱炭素化の視点、安全保障環境の激変を考えた時、日本に原子力技術が維持され、強化されるのは必要不可欠だと考えており、党の基本的な方向性に賛同します」と語った。