江藤農相「朝までSNSの厳しいご意見を見ていた」コメ失言での進退「どんなご批判を浴びても」

江藤拓農林水産大臣=2025年4月25日

コメ価格急騰で国民が苦しむさなか、コメをめぐる一連の「失言」で窮地に立たされている江藤拓農相は20日、参院農林水産委員会で、続投が決まった自身の進退をめぐって、複雑な心境を吐露した。

江藤氏は19日夕、石破茂首相に官邸に呼ばれた際のことを「大変厳しい叱責(しっせき)をいただいた」と振り返った。

立憲民主党の田名部匡代議員から「引き続き大臣を続けることが、今の農政の危機を打開できると思われるのか、それとも国民の信頼を傷つけた大臣として、いったん引くことが危機の打開につながると思うのか、考えを聞かせていただきたい」と問われた江藤氏は、「昨日官邸に参った時も正直、(進退を)迷いながら官邸に参りました」と明かし「総理からはしかられながらも、しっかりやれと言われた。実は家に帰って、ずっとiPadを持って、SNS上の厳しいご意見をずっと見ていて、朝になった」と、夜通し、自身に向けられる批判と向き合ったと訴えた。

その上で「朝になって、こんなに不安と不満と怒りを買っていると、分かっていたが、あらためてよく分かった」と、自身が置かれた厳しい立場に言及した。 その上で「やはりこのような状態になると、自分の判断で職を去ることも1つの決断と思うが、昨日、総理と官房長官からこれほどのことを行ったにもかかわらず、最後まで責任を果たせといわれた以上、苦しくともどのようなご批判を浴びても、歯を食いしばって最後までやり遂げることが、私の今やるべきことだと心を決めた」と述べた。

田名部氏は「(続投に)国民の理解が得られるのか。結果が出せなければ、さらに批判は強まると思う」と、クギを刺した。

江藤氏は18日に佐賀市で行われた自民党県連の政治資金パーティーに出席した際、価格高騰が続くコメについて「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」などと、発言。批判を受けて19日に釈明した際は、「ウケ狙い」だったと主張した。当初は「修正」にとどめていたが、その後、石破茂首相から厳重注意を受け、結局発言を撤回した。