小泉進次郎農相「価格破壊起こさないと空気変わらない」備蓄米放出めぐり近日中に制度設計公表へ

小泉進次郎農相(2025年5月)

小泉進次郎農相は22日、日本テレビ系「news every」(月~金曜午後3時50分)に生出演。高騰が続くコメの適正価格をめぐり、政府備蓄米についてこれまでの競争入札ではなく随意契約への見直しを検討していることに触れながら「(随意契約で)安く卸して、『価格破壊』みたいな形を一定程度起こさないと、世の中の空気は変わらないと思う」と述べ、「価格破壊」というパワーワードを使いながら、安値実現のプランをぶち上げた。

石破茂首相が21日の党首討論で、高騰するコメの価格を、今後5キロ当たり3000円台を目指す方針を明らかにしたことを踏まえ、この日の放送でキャスターを務めたモデルでタレント桐谷美玲から「3000円台は、3000円から3999円まで幅がある。(政府が目指す金額は)3000円台の前半か後半か、いくらくらいを想定しているのですか」と問われた進次郎氏。「3000円台は相当幅が広い。約1000円の幅になるが、この中で、3999円を達成したら言ったことをやった、とはならない。国民のみなさんの感覚とまったく違う」と強調した。

高止まっているコメの適正な価格はいくらかと問われると「いくらが安心かは、消費者1人1人でも違うと思う。ただ、いくらか以上に安心してお米が買えない、コメは高い、品薄という世の中の空気を大きく変えていかないといけない。一定の政治責任を伴うが、大胆なことをやっていかないと世の中の不安を払拭(ふっしょく)できない」と強調。「そのための値付けを、そう遠くないうちに『この値段で随意契約をやりたい』ということをお話しできると思う」と明かした。

コメの価格を下げるためとして放出された政府備蓄米だが、これまで3回行われた競争入札という方式が、価格が下がらない一因との指摘があり、自民党の小野寺五典政調会長も「国がもうけてどうする」と批判している。「入札から随意契約にすると、価格を抑えられる?」と問われた進次郎氏は「それで構いません」と明言し「今までの発想だと、備蓄米は国の財産だから少しでも高く売らないといけないというふうになってしまう。それを真逆にしないといけない。安く卸して、『価格破壊』みたいな形を一定程度起こさないと、世の中の空気は変わらないと思う」と訴えた。

当初、5月28日に予定された4度目の備蓄米放出は、随意契約の詳細な設計のためいったん中止すると、21日の記者会見で明かしている。進次郎氏は「今日中に財務省と農水省の調整をまとめ、この数日、そう遠くないうちに詳細な制度設計を発表できれば。今、その勢いでやっている」とアピール。随意契約による備蓄米放出の手続き内容を、近日中に発表する意向も表明。「ありがたいことに、ある民間の方から、随意契約への協力の申し出が出ている。そういうことも通じ、いままでより安く早く届けていきたい」とも明かした。