「進次郎構文」通じぬ相手ばかり…進次郎農相が28日に野党党首らと衆院農水委員会で異例対決へ

小泉進次郎農相(2025年5月22日撮影)

小泉進次郎農相は28日の衆院農水委員会で、21日の大臣就任後、初めてとなる与野党議員との質疑に臨む。27日に衆参両院の農水委員会で述べた所信に対するもの。国民の関心が高いコメ問題、スピード感をアピールする政府備蓄米放出をめぐって、現在「時の人」だけに、野党側は、普段なら石破茂首相と対峙(たいじ)する党首クラスを質問者に立てる予定で、異例の雰囲気での「直接対決」となりそうだ。

28日は、立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表らが質問を予定している。玉木氏は27日の定例会見で「まずは5キロ2000円で店頭に並ぶという随意契約で、政府備蓄米を出すということの基本的な仕組みや考えをうかがいたい」とした上で、2016年に日本農業新聞紙上で対談した際に進次郎氏が熱く主張していたことが実現していないとして、「当時のやりとりを振り返りながら『9年越しの宿題』を聞きたい」と予告した。野田氏は24日の講演で「来週28日、農水委員会で小泉農相とコメの問題を議論する。一生懸命戦いたい」と述べている。

進次郎氏は、今回の備蓄米放出をめぐっても連日の取材対応やメディア出演で発信を続け、備蓄米の情報の「可視化」を重視している。持ち前の発信力をフルに活用しているが、一方で過去には「セクシー」発言や、普通の内容をいかにも特別なことのように強調するが、実際はあまり中身がない独特の言い回しが「進次郎構文」と呼ばれ、ネット上では常にその独特な発言に注目が集まる言葉の使い手でもある。

永田町でも「失言はあまりないが、迷言は多い」(関係者)と指摘される進次郎氏だが、21日の農相就任会見では、メモに目を落としながら答える場面もあった。国民の関心事に向き合う影響力のある立場だけに、発言には気を配っているとみられる。

国会の質疑は、その場で判断して答弁しなくてはならないケースも生じる。しかも野田、前原、玉木各氏は、政界を代表する論客ぞろいで、なかなかない緊張の論戦となることが予想される。野党関係者は「原稿棒読みや『進次郎構文』では許してくれない相手ばかり。『コメ担当大臣』の真の実力が問われる機会が、早くも到来したと言えるのでは」と推測する。29日は参院農水委員会でも質疑が予定されている。進次郎氏にとっては、試練の国会質疑となりそうだ。