「1年たったらエサ米」発言で注目の「飼料用米」って? 「一般品種」と「多収品種」の違いは?

国民民主党の玉木雄一郎代表(2025年)

小泉進次郎農相が放出するとしている備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表が28日の衆院農水委で「1年たったら動物のえさ」と発言したことが、物議を醸している。玉木氏は29日までに、28日夜、X(旧ツイッター)で「今日の農水委員会質疑での私の『備蓄米は1年で家畜のエサ米になる』との発言について誤解があるようなので補足します」と釈明。批判の書き込みに対しても「農業関係者の間では、飼料用米は、ふつうに『エサ米』と言います」としている。

では「飼料用米」とはなんなのか。「飼料用米」は畜産飼料用に出荷されるコメの総称だ。農水省北陸農政局生産部生産振興課などによると、飼料用に品種改良された「多収品種」を作付けし出荷する場合と、人間が食べる主食用と同じ「一般品種」を作付けし飼料用に出荷する場合の2通りがある。いずれの品種であっても、飼料用に出荷されれば「飼料用米」となる。

主食用の「一般品種」は、通常、販売されているコシヒカリなどの品種。「多収品種」は、家畜の飼料用に、単位面積あたりの収量を増やし、栄養もタンパク質を多く含むよう品種改良された「べこごのみ」「夢あおば」「北陸193号」などの品種。主食用と同じように水田で耕作されているが、違う種類のコメだ。

国は飼料用米への助成を行っており、畜産飼料の需要の高まりを受け、飼料用米向け作付けの、多収品種への切り替え推進のため、多収品種への助成金は水田10aあたり標準単価8.0万円に据え置きつつ、一般品種を飼料用に出荷した場合の助成金は24年産は標準単価10aあたり7.5万円、25年産は7.0万円、26年産は6.5万円と、段階的に引き下げているところだ。

コメ高騰を受けて政府が放出している「備蓄米」向けに出荷されているコメは、備蓄して5年目になる「5年持越米」は飼料用等として売却することになっている。備蓄米は、品種としては主食用の「一般品種」を使用している。